占例の解説を読んでいると、「白虎が出たので凶」といった書き方に出会うことがあります。そのためか、十二天将は吉凶を告げるカードのように受け取られがちです。実際の六壬神課(りくじんしんか)では、その天将が盤のどこに乗り、何と関係しているかまで見て、はじめて意味が定まります。

盤に配されるのは、貴人(きじん)・螣蛇(とうだ)・朱雀(すざく)・六合(りくごう)・勾陳(こうちん)・青龍(せいりゅう)・天空(てんくう)・白虎(びゃっこ)・太常(たいじょう)・玄武(げんぶ)・太陰(たいいん)・天后(てんこう)の十二です。この記事では、並び順と配置の手順、そして読み違えやすいところを順に見ていきます。

この記事の整理軸
01十二天将の並び順

この順序そのものは動かしません。実際の盤では、貴人がどの宮に来るかを先に決め、そこから順布か逆布かを判断して十二宮へ展開していきます。

02配置は貴人の位置から始まる

まず日干と昼夜の区分から昼貴・夜貴を求め、その天盤支が地盤のどの宮へ臨むかを確認します。その宮を起点として、順方向または逆方向に残りの天将を並べます。順番を…

03固定の五行と、乗っている支を重ねて読む

十二天将にはそれぞれ伝統的な固定五行があります。ただし盤上で働く生剋の関係は、その天将が乗っている天盤支――乘神――の五行も重ねたうえで判断します。青龍だか…

04一将だけで吉凶は決まらない

青龍に財や慶事、白虎に傷病や喪失といった象意があるのは確かです。それでも最終的な判断は、乘神、生剋、旺衰、四課・三伝、さらに何を占っているのかまで合わせて行…

05四神・式神と名前が重なるところ

十二天将には、青龍・朱雀・白虎・玄武という四方位を象徴する四神と同じ名前が並びます。名前は重なりますが、方位を担う四神の体系と、盤上を巡る十二天将の体系は別のものです。

01|十二天将の並び順

  1. 貴人
  2. 螣蛇
  3. 朱雀
  4. 六合
  5. 勾陳
  6. 青龍
  7. 天空
  8. 白虎
  9. 太常
  10. 玄武
  11. 太陰
  12. 天后

この順序そのものは動かしません。実際の盤では、貴人がどの宮に来るかを先に決め、そこから順布か逆布かを判断して十二宮へ展開していきます。

六壬十二天将の固定順序

名称だけで吉凶を決めず、実際の盤では貴人位置・順逆・乗神・四課三伝を重ねます。

01貴人
02螣蛇
03朱雀
04六合
05勾陳
06青龍
07天空
08白虎
09太常
10玄武
11太陰
12天后

02|配置は貴人の位置から始まる

まず日干と昼夜の区分から昼貴・夜貴を求め、その天盤支が地盤のどの宮へ臨むかを確認します。その宮を起点として、順方向または逆方向に残りの天将を並べます。順番を暗記しただけでは盤は組み上がらず、起点の取り方が先に必要になるわけです。

03|固定の五行と、乗っている支を重ねて読む

十二天将にはそれぞれ伝統的な固定五行があります。ただし盤上で働く生剋の関係は、その天将が乗っている天盤支――乘神――の五行も重ねたうえで判断します。青龍だから常に木、白虎だから常に金、という単純な処理にはなりません。

04|一将だけで吉凶は決まらない

青龍に財や慶事、白虎に傷病や喪失といった象意があるのは確かです。それでも最終的な判断は、乘神、生剋、旺衰、四課・三伝、さらに何を占っているのかまで合わせて行います。個別の天将を扱った記事も、「この天将が出れば必ずこうなる」という固定判定ではなく、この読み方を前提にしています。

05|四神・式神と名前が重なるところ

十二天将には、青龍・朱雀・白虎・玄武という四方位を象徴する四神と同じ名前が並びます。名前は重なりますが、方位を担う四神の体系と、盤上を巡る十二天将の体系は別のものです。

また、「安倍晴明の十二式神」と歴史上の六壬十二天将を同じものとして語る説明も見かけます。ここを重ねて覚えてしまうと、どちらの由来もたどりにくくなります。

06|個別の天将を読む

07|盤で確かめてみる

名前と象意を覚えたら、手元の占例で「どの天将が、どの宮の、どの支の上に乗っているか」を書き出してみてください。位置と乘神をセットで記録しておくと、あとから読みの筋道を追い直せます。同じ天将が出ていても結論が変わる例をいくつか並べると、一将だけで判断しない理由が実感できるはずです。

08|参考資料