初詣で受けてきたお神札を手にしたまま、さてどこに置けばいいのかと迷った経験はないでしょうか。お神札(おふだ)は、家庭や職場など一定の場所でお祀りし、神さまのご加護や日々の安泰を願う神社の授与品です。身につけるお守りとは役割が異なり、神棚やお神札立てなどに納めて日々拝します。
ここでは、お守りとの違いから、神宮大麻(じんぐうたいま)と氏神神社・崇敬神社のお神札の区別、置き場所、一年経ったあとの扱いまでを順に見ていきます。
神社本庁は、お神札を一定の場所でお祀りするもの、お守りを身につけるものとして整理しています。どちらも神社の授与品ですが、扱い方は同じではありません。
神宮大麻は伊勢神宮のお神札で、「天照皇大神宮」の神号が記されています。全国の神社を通じて頒布される仕組みがあり、年末に氏神神社から届けられる地域もあります。
伝統的には神棚に納めてお祀りします。とはいえ現代の住宅では、神棚を設けるだけの空間が取れない場合もあります。お神札立てを使ったり、棚の上の清浄な場所を用いた…
三社造りの神棚では、中央に神宮大麻、向かって右に氏神神社、左に崇敬神社のお神札を納める例があります。一社造りでは、同じ順序で手前から重ねて納める方法が紹介されています。
一般には一年を目安に、感謝を伝えて神社へ納め、新しいお神札を受ける習慣があります。もっとも、365日を過ぎた瞬間に何かが起きるという機械的な決まりではありま…
01|まずはお守りとの違いから
神社本庁は、お神札を一定の場所でお祀りするもの、お守りを身につけるものとして整理しています。どちらも神社の授与品ですが、扱い方は同じではありません。
ですから、お神札を財布に入れて持ち歩くのが基本形、というわけではないのです。家や職場に場所を決めて、そこでお祀りするもの。この違いを押さえておくと、次の置き場所の話も分かりやすくなります。
02|神宮大麻と、神社ごとのお神札
神宮大麻は伊勢神宮のお神札で、「天照皇大神宮」の神号が記されています。全国の神社を通じて頒布される仕組みがあり、年末に氏神神社から届けられる地域もあります。
一方で、氏神神社や崇敬神社がそれぞれ独自に授与するお神札もあります。お神札といえば神宮大麻のこと、というわけではありません。神宮大麻、住んでいる地域の氏神神社のお神札、個人的に崇敬する神社のお神札は、それぞれ位置づけが違うものとして受け取っておくとよいでしょう。
すべてのお神札が同じ由来ではありません。本文で扱う三つの位置づけを分けます。
「天照皇大神宮」の神号が記され、全国の神社を通じて頒布されます。
氏神神社から受けるお神札です。
個人的に崇敬する神社から受けるお神札です。
03|どこに、どうお祀りするか
伝統的には神棚に納めてお祀りします。とはいえ現代の住宅では、神棚を設けるだけの空間が取れない場合もあります。お神札立てを使ったり、棚の上の清浄な場所を用いたりする例もあり、住宅事情に合わせた案内を出している神社もあります。
大切なのは、粗雑に扱わないことと、日々自然に手を合わせられる場所へ丁重にお祀りすることです。人が見下ろす位置や、扉の開け閉めでぶつかる場所は避けたい、という程度の目安で考えれば十分です。
04|三社造りと一社造りの並べ方
三社造りの神棚では、中央に神宮大麻、向かって右に氏神神社、左に崇敬神社のお神札を納める例があります。一社造りでは、同じ順序で手前から重ねて納める方法が紹介されています。
ただし、神棚の形式や地域の慣行には差があります。この配置以外はすべて間違い、と固く考えるより、お神札を受けた神社から案内があればそちらを優先するのが実際的です。
05|一年経ったお神札はどうするか
一般には一年を目安に、感謝を伝えて神社へ納め、新しいお神札を受ける習慣があります。もっとも、365日を過ぎた瞬間に何かが起きるという機械的な決まりではありません。年の変わり目や、その神社の大きな祭りの折を区切りにする人が多いようです。
返納先や、古札納所で受け付ける種類は神社によって異なります。ほかの神社や寺院の授与品を受け付けているかどうかも神社ごとに違うので、まとめて納めたいときは事前に確かめておくと行き違いがありません。
06|方角を気にしすぎなくてよい
神棚の向きについて、南向きや東向きがよいという説明を目にします。ただ、住宅の構造によっては難しいこともあります。形式を守れないことを恐れるより、清浄に保ち、丁重にお祀りすることを基本に考えてください。
お神札を受けた神社が具体的な案内を出している場合は、そちらに従うのがいちばん確かです。
07|受けてきたら、まず場所を決める
お神札は、家庭や職場で神さまを日常的にお祀りするための授与品です。神宮大麻、氏神神社、崇敬神社のお神札にはそれぞれの位置づけがあり、身につけるお守りとも役割が違います。
受けてきたその日のうちに、目線より高く、静かで清潔な場所を一つ決めてしまいましょう。置き場所さえ決まれば、あとは毎日短く手を合わせるだけです。一年後の納め方に迷ったら、受けた神社の社務所へ尋ねれば丁寧に教えてもらえます。