できあがったものを眺めて、「悪くはないけれど、これじゃない」と感じる。その違和感を放っておけず、気づけばもっと良い案を考え始めている。そういう人がいます。
トライタイプ147は、1・4・7を含むファミリーで、Fauvre系の参照名はVisionaryです。ここでは、「自分らしい理想を、新しい可能性として世界へ広げたい」という統合の仮説を置いて読み解いていきます。
147が抱える三つの願い
トライタイプでは、3つのタイプの動機(WHY)が重なった状態を見ます。147の場合は、次の3つが同時に働いていると考えます。
| タイプ | 中心にある願い |
|---|---|
| 1 | より正しい状態、より良い状態へ近づけたい |
| 4 | 自分らしさ、意味、固有であることを大切にしたい |
| 7 | 自由と可能性、希望を手放したくない |
この並びがあると、「今のままでは違う」と感じたときに、批判で止まらずに新しい理想案や表現へ変換していく方向が考えられます。違和感が、そのまま次の企画の材料になるわけです。
不満を「新しい案」へ変えられる
147が力を出しやすいのは、創造的な改革、理念の発信、新しい企画づくり、未来像の提示といった仕事です。価値観と理想と可能性を結びつけることで、既存の枠の中にはない選択肢を作れる場合があります。
大事なのは、147が扱っているのが不満そのものではないという点です。「どうあるべきか」という感覚と、「自分ならこう表したい」という感覚と、「まだ別の道があるはずだ」という感覚。この3つが混ざるからこそ、批判ではなく提案の形になります。
完成より再設計が続くとき
行き詰まりやすいのは、理想像と可能性が増えていく一方で、現実の制約や定着が軽く扱われてしまうところです。
より良い案、より自分らしい案、より面白い案が次々に生まれてくるため、作り終えるより作り直すほうに時間が流れていきます。本人の中では毎回まっとうな理由があるので、止めどきが分かりにくいのも特徴です。
外から見ると、能力が足りないのではなく、終わらせる条件が決まっていないだけ、という状態になりがちです。
「確定すること」が妥協に感じられる
1は改善を求め、4は本物であることを求め、7は可能性を残したがります。この3つが同時に効いている状態では、何かを確定する行為そのものが妥協のように感じられることがあります。
けれど、確定は改善の終わりではありません。一度出したものを直すことはできますし、出さないままでは直す機会すら生まれません。この順番を意識できると、147の生み出す案は世の中に届くようになります。
五行での仮の置き方
五行観測モデルでは、147を木・火・水・金の組み合わせとして仮に置いています。可能性を広げ、表に出し、意味を読み、形を整えるという働きが並んだ配置です。
ここに、定着と基盤づくりの制御役として土を加える仮説があります。広げて表現するところまでは進むのに、残す・続ける段階で崩れやすいなら、この土の働きを誰が担うのかを見直してみてください。あくまで仮説なので、実際の動きと合うかどうかを確かめながら使う前提です。
自分を確かめる質問
- 新しい案に惹かれる理由は、面白いから、自分らしいから、世界をより正しくできるから、のどれが中心にありますか?
- 作り直したくなったとき、直す価値があるのか、まだ確定したくないだけなのかを見分けられますか?
- いま手元にある案のうち、外へ出したものはいくつありますか?
- 「これで完成」と言える条件を、あらかじめ決めていますか?
まずは進行中の案をひとつ選んで、どこまでできたら出すのかを一行で書いてみてください。147の強みは案を生むところにあるので、終わらせる条件さえ用意すれば、その力はそのまま成果になります。
参考:Katherine Chernick Fauvre / Tritype®
※147は27の人格類型の一つとして固定せず、3つの中心の動機を比べるための仮説として扱います。