原因のはっきりしない不具合が続いている案件で、まず黙って構造を調べ、見えた瞬間に「これでいきます」と決め、そのまま結果まで持っていく人がいます。周りからは決断が速いように見えますが、本人の中では調べ切った実感が先に来ています。
トライタイプ358は、3・5・8を含むファミリーで、Fauvre系の参照名はSolution Masterです。この記事では、「理解し、決め、成果を出すことで自分の力を証明したい」という統合の仮説を置いて読み解いていきます。
3・5・8がそれぞれ求めているもの
トライタイプは、3つのタイプの動機(WHY)が重なったものとして見ます。358に含まれる3つは、次のように整理できます。
- 3:成果や評価を通じて、自分の価値を確かめたい
- 5:理解と能力、内側の資源を確保しておきたい
- 8:自律と主導権、守る力を失いたくない
この3つが並ぶと、難題に対して「原因を理解する」「決める」「結果を出す」が一本の流れになりやすくなります。順番が固定されているというより、どれか一つで止まらずに最後まで走り抜けやすい、という見方です。
理解から成果までが一本につながる
複雑な問題を解決まで運べる
5で構造を分析し、8で決断し、3で成果へ結びつける。この並びがうまく働くと、難しい課題を実行可能な解決策へ変えられる可能性があります。手が付けられないと言われていた問題を、担当と期限のある仕事へ落とし込めるタイプです。
専門性と実行力が同居する
知っているだけでも、勢いだけでもない。理解したうえで自分が責任を取り、結果まで見届ける。その姿勢が周囲からの信頼につながることがあります。
危機の場面で指揮を取れる
情報を短時間で整理し、必要な判断を行い、成果へ集中する。緊急度の高い場面ほど、この組み合わせは力を出しやすくなります。
切り落とされやすいのは、感情と関係と休息
358でつまずきやすいのは、成果・正解・主導権を優先するあまり、感情や関係、そして休息を切り落としてしまうところです。
問題が解けるほど「自分でやったほうが早い」となり、チームの理解や納得、育成の工程を省いてしまう場合があります。結果は出ているのに人が育っていない、という状態はここから生まれます。
さらに見落としやすいのが、自分自身の疲労です。疲れを体調のサインとしてではなく、解決すべき問題のひとつとして処理しようとすると、対処が後回しになっていきます。
三つの動機がぶつかるとき
3は早く成果がほしい、5は十分に理解してからにしたい、8は他者へ主導権を渡したくない。この3つは、いつも同じ方向を向くわけではありません。
調査と即断がせめぎ合った結果、「理解できた瞬間に一気に決める」という形が出ることがあります。切れ味は鋭い一方で、理解が追いつくまで周囲には何も共有されず、決まったあとは急に話が進むため、関係者が置いていかれやすい進み方でもあります。
五行に置き換えて見ると
五行観測モデルでは、358の中心を水・金・火の組み合わせとして仮に置いています。水で構造を読み、金で判断し、火で実行する、という並びです。
ここで補助として重要になり得るのが土です。長期の維持、人との関係、引き継ぎといった働きを担うのが土で、水・金・火だけで走り続けると抜け落ちやすい部分にあたります。あくまで仮説なので、自分の実際の動きと合っているかを確かめながら使ってください。
自分を確かめる5つの質問
- 難題に直面したとき、人の気持ちより「原因・決定・結果」へ一気に寄っていませんか?
- 分析が終わると、自分で決めて進めたほうが速いと感じやすくありませんか?
- 他者へ任せることが、品質の低下より「主導権を手放すこと」に感じられていませんか?
- 結果が出ても、チームがついて来ていない状態を成功と呼べますか?
- 自分の疲労や感情を、実行の条件として扱えていますか?
質問に答えたら、直近で解決まで持っていった案件をひとつ選び、その過程で誰に何を共有しなかったかを書き出してみてください。358の力は解決の速さにありますが、伸びしろは共有の手前に残っていることが多いはずです。
参考:Katherine Chernick Fauvre / Tritype®
※358の動機の統合と五行への接続は、Rayne-Labが独自に立てている初期の仮説です。